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十三仏(じゅうさんぶつ)
仏教の仏さまの中の13の仏さま(如来と菩薩)を祀る風習があります。 冥界の審理に関わる仏さま(人が亡くなったら行く「あの世」で、生前の行いをもとに次に行く世界を決める裁判官)のことで、掛軸に描いたり、石に刻んだりして祀られ、先祖供養の仏さまとして室町時代に始まった風習と言われています。人が亡くなって初七日から七日ごとの法要と、三十三回忌までの年忌法要に一人ずつの仏さまが当てられていて、順番に、不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来、観音菩薩、勢至菩薩、阿弥陀如来、阿閦如来、大日如来、虚空蔵菩薩で、お地蔵さまもその中に入っています。 十三仏が刻まれた石板が北摂地区の豊能町余野にあります。 [![北摂のお地蔵さま 豊能町余野size320](images/oz00216/A_00216530_000001.jpg)](images/oz00216/A_00216530_000001.jpg) (余野十三仏のアーカイブページはコチラをごらんください) https://hokusetsu-archives.jp/dbs/page?id=A_00216530 こちらの十三仏は、実際には表裏両面に40の仏像が刻まれていますが、風化が進んでどの仏さまがなにかは判然としません この地域では「逆修衆」の伝統もあり、この石仏も逆修仏でもあったと伝わっています。 《逆修衆とは》死後の極楽浄土往生を願って、生前に三回忌、七回忌などの法要を済ませておく風習
掲載日: 2024-08-03 (C137)