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お地蔵さまが手に持つもの
仏さまの手は、素手の場合もありますし、手に物を持っている場合もあります。お地蔵さまは手に何を持っているでしょうか。 仏さまが手に持っているものは「持物(じもつ)」といい、それぞれに意味があります。お地蔵さまの場合は、座像(ざぞう:座った姿の仏像)では何も持っていないことが多いですが、立像(りゅうぞう:立った姿の仏像)では、多くの場合、右手に錫杖、左手に宝珠を持っています。 [![お地蔵さま資料 二次利用不可画像size320](/dbs/images/lb00213/A_00213310_040001.jpg)](/dbs/images/lb00213/A_00213310_040001.jpg) 《写真は千佛地蔵:豊中市中桜塚 瑞輪寺》 錫杖(しゃくじょう)は、僧侶・修験者の持つ杖で、先端に数個の鐶(かん:金属で出来た輪のこと)がついたもののことで、歩くとき杖のように土につくとシャンシャンと音がします。僧侶が来訪を知らせる意味や、煩悩を消し去り智慧を得る功徳があるとされます。 宝珠(ほうじゅ)は、先の尖った丸い玉葱のような形で、願いがかない、欲しいものを出してくれるパワーを持った珠のことで、地蔵菩薩、虚空蔵菩薩、如意輪観音などの手に良く見られます。橋の欄干についている擬宝珠(ぎぼし)も、これの一種です。 水子地蔵の場合は、赤子(水子)をかかえている姿が一般的です。 [![豊中のお地蔵さま 南桜塚size320](/dbs/images/oz00210/T_00210330_010001.jpg)](/dbs/images/oz00210/T_00210330_010001.jpg) 《写真は水子地蔵:豊中市南桜塚 東光院(萩の寺)》 お地蔵さまの中にはそれ以外の持物を持つ例もあります。下の写真では、6体のお地蔵さまの中で、一番右は一般的な「錫杖と宝珠」ですが、それ以外にいろいろな持物を持って立っておられます。(写真をクリックすると拡大して見ることができます) [![ブログ用画像size320](/dbs/images/lb00213/A_00213180_170001.jpg)](/dbs/images/lb00213/A_00213180_170001.jpg) 《写真は迎え地蔵:豊中市熊野町(持物を比較しやすいように写真を加工しています)》 変わった持物の例としては、ゴルフ場に祀られているお地蔵さまで、右手にゴルフクラブ、左手にゴルフボールを持っておられます。池越えのショートホールのティーグランド脇に祀られていて、「どうぞ無事に池を越えますように」というゴルファーの願いを聞いておられるようです。 [![北摂のお地蔵さま 池田市畑size320](/dbs/images/oz00213/A_00213340_000001.jpg)](/dbs/images/oz00213/A_00213340_000001.jpg) 《写真は池越え地蔵:池田市畑 箕面ゴルフ倶楽部》 【お地蔵さまブログの全体リストはこちら】 https://hokusetsu-archives.jp/cms/ozizousama/blog
掲載日: 2022-04-17 (C137)